
音旅記録|4つの灯が残したもの
太平山麓(秋田市)で開催した
「あなたの音十二&セラピー」。
参加者は3名でした。
けれど、その場で自然と
4本の蝋燭が灯される流れになりました。
最後、
3人はそれぞれ蝋燭を持ち帰り、
ひとつだけ残った灯を、
わたしが次の音旅へ持っていくことになりました。

残った色は、
"ピンク"でした。
はじまりの青
はじめて
「あなたの音十二」を開催したのは、大阪でした。
世界の構造に触れる意図を持って開いた時間。

その日、
楽曲「Eternal」を弾き始めた瞬間、
灯していた蝋燭が自然と消えました。
その色はブルー。
あとになって思いかえすと、
長野から大阪、
大阪から仙台へ。
この音旅の経路で乗った飛行機は、
どちらも”青い”機体でした。
わたしの中で、それは、ずっと記憶に残っていました。
太平山の麓で
今回の秋田での時間は、
包み込むような、
やわらかな気配がありました。

それは母性という言葉にも近いし、
大地そのものの懐の深さにも近いものだったかもしれない。
色で表すなら、
それは"ピンク"でした。
つながっていたもの
秋田からの帰路となった5月26日は、
日本海中部地震から43年の日でした。
昨年、
「境のない世界」の旅の中で訪れた男鹿の海岸に立つ慰霊碑。
(日本海中部地震による津波で亡くなられた子供達の慰霊碑でした)

その記憶も自然とよみがえりました。
慰霊碑に訪れた日、
安房の海岸に4頭のクジラが座礁する出来事と、太平洋沿岸広域に津波警報が発令していました。
その出来事を経て、数ヶ月後の秋、
安房へコンサートへ訪れた時、生まれた一曲があります。
その曲の中にすべてがあり未来も過去もなくそこに全てがあるのかもしれない。
聞き返すうちに、そう感じるようになりました。
即興でうまれてから、楽曲として仕上げていく時間が、
ちょうど、今回の秋田での音旅の中で働いていました。
楽曲としては、まだ完成していないその曲を、
わたしは今回、
秋田市の道草で、
初めて人前で演奏しました。
太平山の麓で過ごした時間と、
男鹿の記憶と、
安房で生まれたクジラの曲。

そして 地震という大地の揺れ。津波という海の動き。
振り返ると、
ひとつの流れであり大きな渦を感じるような
つながりの中にあることを、あらためてかんじています。
灯を受け継ぐ
太平山で灯された4つの蝋燭。

3つは、
それぞれの場所へ帰っていき、
残ったピンク色の灯が、
次の音旅への導きとなっていく。
それは、
今回の旅で受け取った 深い慈愛のような優しさであり、
祈りであり、
新たなはじまりの気配。
その灯を携えながら、次の旅へ....
旅は続いていく
太平山で残ったピンクの灯を携えながら、
次の旅の輪郭が、
少しずつ形を帯びてきています。
音旅先の土地で出会ったひとつひとつ、
それぞれが独立した出来事ではなく、
ひとつの流れの中にあることを、改めて、感じながら.....。
その流れの中で形になったものが、
昨年の東北の旅から制作してきた『境のない世界』冊子・映像です。
ご興味ある方は、以下も読み進めていただけたらと思います。
『境のない世界』冊子・映像のご案内

『境のない世界』は、
冊子と映像による
ひとつの音旅の体験です。
音と余白のなかで、
感じ、ひらき、
それぞれの内側へ触れていく時間として制作しました。
昨年巡った、
鳥海山、
森吉山、
海、
白瀑神社。
その旅の中で出会った景色や祈り、
そして音たちが収められています。
これは旅の記録であると同時に、
受け取ってくださる方の日常の中で、
ゆっくりと育っていく作品でもあると思っています。
ページをめくる時間。
映像を眺める時間。
ふと立ち止まる時間。
そんなひとつひとつの時間とともに、
それぞれの中へ、
少しずつしみわたっていくものになれたら嬉しく思います。
内容
■ 冊子(A5サイズ)
見ること読むことと、書き込むことを通して、
ご自身の内側に触れていくための冊子です。
映像から受け取った感覚や、
そこから生まれる問いとともに歩くために制作しました。
■ 映像作品(21分)
東北の音旅から生まれた
音とアートの記録。
鳥海山、海、森吉山、八峰町──
土地の気配とともに、
音と絵が立ち上がる瞬間を収めています。
■ CD(36分)
パーカッショニスト
”やまぐち安兵衛まさ”とのデュオ作品。
海と山の気配を巡る
4曲構成のライブレコーディングです。
ご案内・お申し込み
映像+冊子 7,000円
映像+冊子+CD 10,000円
冊子のみ 3,300円
映像のみ 4,400円
【詳細・お申し込みはこちら】
https://forms.gle/4sgzPaEAF7bKTdvK8
初版感謝・送料無料キャンペーンは、6/30まで
